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スマホをつい見すぎて疲れるのを防ぎたい。画面を白黒にすると減る?米国の医学生51人の実験では、白黒にした週は1日の画面時間が平均28分短かった

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わかっている度 ★☆☆ 低研究3本・公的指針0件を整理
机の上のノートパソコンとマウスと携帯電話
Photo: Enoch Leung / CC BY-SA 2.0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究と公的機関のデータ・指針をAIが調べて整理しました(商品の紹介や診断はしていません。出典は末尾)。

用もないのにスマホを手に取り、気づけば時間がたって、目も頭も疲れている。やめようと思っても、明るい色のアイコンや画面につい引き寄せられてしまう。そこで知られるようになったのが、画面を白黒(グレースケール)にする方法です。研究では、使う時間が少し減ったという結果が出ています。ただし研究はまだ小さく、疲れや気分まで軽くなるかは確かめられていません。

3行でわかる

  1. 米国の医学生51人が1週間ずつ白黒とふつうの色で過ごした実験では、白黒の週のほうが1日の画面時間が平均約28分短かった。
  2. ただし眠りの質や勉強のはかどりには、はっきりした差は出ず、パソコンなど別の機器で見るようになったという声もあった。
  3. 研究は小さく短いものばかりで、疲れや気分が軽くなるかはまだわからない。手軽に試せる「使いすぎ予防の一つ」として考えるのがよさそう。

01 結論から言うと画面を白黒にすると、スマホを見る時間は減る?

小さな実験では、少し減っていました。米国の医学生51人では、白黒にした週の画面時間が1日平均約28分短くなりました。ただ研究は数が少なく期間も短いため、疲れや気分への効果はまだわかっていません。

色には、目を引きつける働きがあります。スマホのアイコンや写真、動画のあざやかな色は、目を引きやすいものです。白黒にすると、こうした色の手がかりがなくなり、「なんとなく開く」きっかけが弱まると研究者は考えています。

使うことを禁止するのではなく、使いにくさを少しだけ足す方法です。必要な連絡や調べものはそのままできるので、取り入れやすいのが特徴です。

02 研究とデータでわかっていること白黒にした人で、何が変わった?

画面時間はわずかに減りましたが、眠りや勉強のはかどりでは、はっきりした差は出ませんでした。ほかの工夫と組み合わせた研究では、眠りや気分がよくなったと書いた人がいた一方、連絡を見逃す心配も挙がっていました。

約28分白黒にした週に短くなった、1日の画面時間の平均(米国の医学1年生51人、2026年発表)
347分→319分同じ実験の1日の画面時間の平均。ふつうの色の週と白黒の週
20%白黒など4つの工夫を3週間続けた薬学生の振り返りのうち、眠りがよくなったと書いた割合(米国、2019〜2020年)

Hagertyら(2026年)[1]

医学部1年生が、1週間は白黒の画面、もう1週間はふつうの色で過ごし、スマホに表示される画面時間を毎日記録した。順番は半分ずつ入れ替えた。白黒の週の1日平均は318.87分で、ふつうの色の週の347.29分より約28分短く、この差は偶然とは考えにくいものだった。白黒から始めた組でも、色から始めた組でも、同じくらい減っていた。

一方、勉強のはかどりや眠りの質については、白黒とふつうの色で一貫した差は見られなかった。感想を書いた10人の中には「スマホの時間は減ったが、そのぶん動画はパソコンで見た」という声や、地図など必要な使い方で時間が増えたという声があった。

対象: 米国の医科大学の1年生。参加した61人のうち、両方の週を終えた51人 / 限界: 画面時間は本人が書き写した数字で、確認はしていない。期間は1週間ずつと短く、白黒だとわかるため本人に条件を隠せない。眠りやはかどりの質問は、確かめられた尺度ではない。

Myersら(2021年)[2]

薬学部の学生が3週間、①画面を白黒にする、②SNSの通知を切る、③SNSのアイコンをホーム画面から外す、④寝るときはスマホをベッドから離す、の4つを続け、自由に振り返りを書いた。スマホやSNSを使う時間が減った、白黒でスマホの魅力が薄れたという声が多かった。振り返りのうち20%が眠りの質や量がよくなったことに、15%がストレスや不安、落ち込みがよくなったことにふれていた。

反対に、10%を超える振り返りが連絡やアラームを見逃す心配にふれ、6%はパソコンなど別の機器を使う時間が増えたと書いていた。色に頼る作業で白黒がわずらわしいという声もあった。続けたいと書いた人は20%だった。

対象: 米国ケンタッキー大学の薬学部3年生のうち、自分で参加を選んだ人(181人が参加し、173人の回答を分析) / 限界: 比べる組がなく、4つの工夫をまとめて行ったため、白黒だけの効果はわからない。参加を選んだ人だけの振り返りで、本人の受け止めにもとづく。

Kimら(2026年)[3]

スマホなどの使いすぎを減らすための取り組みを調べた32件の研究をまとめた。白黒の画面や通知を切る工夫も、こうした取り組みの一つとして使われていた。32件中26件(81%)は、何に使うかを分けずに使う時間の合計を減らすことを目標にしていた。32件中18件(56%)は全体の期間が4週間以内で、終わったあとも追いかけて調べた研究は12件(38%)だけだった。

対象: 2025年までに出た32件の研究 / 限界: 研究の傾向をまとめたもので、それぞれの方法の効果の大きさを比べたものではない。対象は若い大人に偏っていた。

03 まだわかっていないこと白黒にすれば、疲れや気分も軽くなる?

まだわかっていません。白黒だけを試した研究は小さく、画面時間のほかは、眠りやはかどりにはっきりした差が出ていません。長く続けたときに効き目が続くのか、慣れて元に戻るのかも、確かめられていません。

  • 白黒にしたことで、疲れや気分が軽くなるかを、ちゃんとした尺度で測った研究は見当たらない。
  • 紹介した実験は1週間ずつと短く、数か月続けたときに効き目が残るのか、慣れてしまうのかはわからない。
  • 対象は米国の医学生や薬学生で、働く大人や日本の人で同じ結果になるかは調べられていない。
  • 減ったスマホの時間が、パソコンなど別の画面に移っているだけかどうかも、きちんと測られていない。

04 今日からできるセルフケア白黒の画面は、どう試せばいい?

まずは1週間だけ、つい手が伸びやすい時間帯に白黒を試し、スマホの画面時間の記録で前の週と比べます。仕事や地図で色が必要なときは戻してかまいません。連絡の見逃しが心配な人は、大事な相手からの通知だけ残します。

1

1週間だけ白黒にして、前の週と比べる

スマホの設定(画面表示や色の調整の項目)で白黒に切り替え、スマホに表示される1日の画面時間を前の週と比べます。研究でも、1週間ずつ比べる形で試されていました。

目安 設定1分、比べるのは1週間後に3分

2

手が伸びやすい時間帯だけ白黒にする

一日中が負担なら、夜や休憩時間など、なんとなく開いてしまう時間帯に絞ります。色が必要な作業ではすぐ戻せるようにしておくと、わずらわしさが減ります。

目安 1日のうち2〜3時間から

3

「どこに時間が移ったか」もメモする

研究では、スマホの時間が減っても、パソコンで動画を見るようになった人がいました。1週間後に、浮いた時間に何をしていたかを一行で振り返ると、本当に休めているかがわかります。

目安 1週間後に5分

通知に何度も手を止められるときは通知をオフにした1日の実験を、寝る前のスマホで眠りが浅いときは寝る前にやめた4週間の実験を読めます。

05よくある質問

白黒にすれば、スマホ疲れはなくなる?

そこまでは言えません。米国の医学生51人の実験では、白黒にした週は画面を見る時間が1日平均28分ほど短くなりましたが、眠りの質や勉強のはかどりについては、はっきりした差は見られませんでした。疲れそのものを測った研究はまだ見当たりません。

仕事や地図で色が必要なときはどうする?

一日中白黒にする必要はありません。実験でも、色で見分けるアプリが使いにくいという声がありました。夜だけ、休憩時間だけなど、つい手が伸びやすい時間帯に絞って試す方法があります。

スマホを見る時間が減っても、パソコンで見てしまったら意味がない?

その可能性はあります。実験でも、動画をパソコンで見るようになったという声や、ほかの機器を使う時間が増えたという声がありました。スマホの時間だけでなく、何にどれだけ時間を使ったかをあわせて振り返ると確かめられます。

どのくらい続ければ効果がわかる?

研究では1週間ずつ、または3週間試した例があります。まずは1週間白黒、1週間ふつうの色で過ごし、スマホの画面時間の記録を比べてみると、自分に合うかどうかの目安になります。長く続けたときの効果はまだわかっていません。

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出典

  1. Hagerty, J., Saretha, S., Phung, B., Le, V., Vargas, J., Khan, F., & Wright, D. (2026). A cross-over feasibility trial of smartphone grayscale mode in medical students. Frontiers in Digital Health, 8, 1816095. https://doi.org/10.3389/fdgth.2026.1816095
  2. Myers, E., Drees, E. T., & Cain, J. (2021). An Intervention Utilizing the Salience Principle to Reduce Pharmacy Students' Psychological Attraction to Smartphones. American Journal of Pharmaceutical Education, 85(9), 8717. https://doi.org/10.5688/ajpe8717
  3. Kim, H., Kim, S., Kim, J., & Park, S. (2026). Digital Behavior Change Interventions for Digital Overuse: Scoping Review of Current Approaches and Emerging AI-Enabled Systems. Journal of Medical Internet Research, 28. https://doi.org/10.2196/101150