AI疲れ・情報疲れ

寝る前のスマホで眠れない。寝る30分前にやめた4週間の実験で、寝つきはどう変わった?

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わかっている度 ★★☆ 中研究3本・公的指針0件を整理
Comet C-2023 A3, Tsuchinshan–ATLAS, in the night sky over Tuntorp, Brastad, Lysekil Municipality, Sweden. The trees were illuminated by a wa
Photo: W.carter / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究と公的機関のデータ・指針をAIが調べて整理しました(商品の紹介や診断はしていません。出典は末尾)。

布団に入ってから、ついスマホやAIとのやりとりを続けてしまい、気づけば深夜。そんな夜が続いている人は少なくありません。研究では、寝床で画面を見る時間が長い人ほど、睡眠が短く、不眠の症状が多い関連がありました。寝る前の30分だけスマホをやめた小さな実験では、寝つきが早くなっています。

3行でわかる

  1. 寝床で画面を見る時間が1時間長いほど、睡眠が24分短い関連がありました(ノルウェーの学生)。
  2. 寝る30分前にスマホをやめた4週間の実験では、寝つくまでの時間が約31分から約18分に縮みました。
  3. ただし実験は小規模で、やめる前から減らしたい気持ちが強い学生が対象でした。

01結論から言うと

寝る前のスマホは、睡眠の短さや寝つきの悪さと関連しています。寝る30分前にスマホを置く、寝床に持ち込まないといった工夫は、小さな実験で寝つきの改善が見られた方法です。

寝る前に画面を見ると、そのぶん寝る時間が後ろにずれやすくなります。また、動画やメッセージ、AIとのやりとりで頭が冴えると、布団に入っても眠りにくくなると考えられています。

「寝る前に少しだけ」のつもりが長くなるのは、意志が弱いからではありません。続きが気になる仕組みの画面を、眠い頭で止めるのは誰にとっても難しいことです。

02研究とデータでわかっていること

大規模な調査では、寝床での画面時間が長いほど睡眠が短く、不眠の症状が多い関連がありました。小さな実験では、寝る30分前にスマホをやめると寝つきが早くなりました。

24分寝床での画面時間が1時間長いごとに短かった睡眠時間(ノルウェーの18〜28歳の学生45,202人、2022年の調査)
約31分→約18分寝る30分前にスマホをやめた4週間で、寝つくまでにかかった時間の平均の変化(中国の大学生19人、2019年の実験)
1.85倍寝る前に60分を超えてスマホなどを使う学生の、睡眠の質が悪い見込み(オッズ)。使わない学生との比較(中国の医学生1,057人、2019〜2024年)

Hjetlandら(2025)[1]

寝床に入ってからの画面時間が1時間長いごとに、不眠の症状がある見込み(オッズ)が59%高く、睡眠時間が24分短い関連がありました。この関連は、SNSを使う場合でも、動画などほかの使い方でも同じでした。

対象: ノルウェーの高等教育機関で学ぶ18〜28歳の学生45,202人(2022年の全国調査) / 限界: 1回だけの調査で、画面時間が睡眠を悪くした原因だとは言えません。

Heら(2020)[2]

寝る30分前からスマホを使わないようにした組は、4週間で、寝つくまでの時間が平均30.98分から18.38分に縮み、睡眠時間は6.20時間から6.56時間に延びました。何も指示しなかった組では、寝つきの時間は29.32分から26.54分でした。寝る前の頭の冴えや、記憶のテストの成績もよくなりました。

対象: 中国の大学で、睡眠の質が悪く、寝る前に30分以上スマホを使う習慣のある学生38人(各組19人) / 限界: 人数が少ない予備的な実験で、睡眠は本人の記録で測っています。参加者は全員、スマホを減らしたいと考えていました。

Zhangら(2026)[3]

寝る前にスマホやタブレットを60分を超えて使う学生は、使わない学生と比べて、睡眠の質が悪い見込み(オッズ)が1.85倍でした。使う時間が長い組ほど、睡眠の質の点数が悪い傾向がありました。

対象: 中国の医科大学の学生1,057人を2019年から2024年まで追った調査 / 限界: 同じ大学の医学生だけが対象で、使い方の時間は本人の答えによるものです。

調査では「画面時間が長い人ほど眠れていない」という関連が繰り返し見られています。眠れないから画面を見ている、という逆の流れもありえますが、寝る前の30分をやめた実験で寝つきがよくなったことは、画面時間を減らす工夫を試す一つの手がかりになります。

03まだわかっていないこと

寝る前にAIと会話することが、睡眠にどう影響するかを調べた研究は、まだほとんどありません。働く大人を対象にした、画面時間を減らす実験も少ないのが現状です。

  • 寝る前にAIのチャットを使うことと、睡眠の関係
  • 働く大人や中高年で、寝る前の画面時間を減らすとどれくらい睡眠が変わるか
  • 何分前にやめるのが一番よいか(30分と60分の比較など)
  • 画面の明るさと、内容(動画・会話・仕事)のどちらが大きく影響するか

04今日からできるセルフケア

寝る30分前にスマホを置く、寝床にスマホを持ち込まないなど、画面を見る時間そのものを減らす工夫です。まずは1週間試し、寝つきの変化をメモしてみてください。

1

寝る30分前にスマホを置く

いつも寝る時間の30分前を「スマホを置く時間」にします。実験では、この30分のおかげで寝つくまでの時間が短くなりました。AIとのやりとりや仕事の確認も、この時間の前に終わらせます。

目安 毎晩30分

2

スマホは寝床から離れた場所で充電する

充電器を寝室の外か、布団から手が届かない場所に置きます。寝床での画面時間が長いほど睡眠が短い関連があったため、寝床に持ち込まないことが近道です。

目安 準備5分

3

スマホの利用時間を制限する機能を使う

スマホに入っている、決まった時間に使えなくする設定を、寝る30分前に合わせます。実験でも、この機能を使って寝る前の使用を止めていました。

目安 設定3分

05よくある質問

寝る前のスマホは、SNSでなければ大丈夫?

そうとは言えません。ノルウェーの学生45,202人の調査では、寝床での画面時間が長いほど不眠の症状が多い関連は、SNSでも、動画などほかの使い方でも同じでした。内容より、寝床で画面を見る時間の長さに気をつけるとよさそうです。

寝る何分前にスマホをやめればいい?

研究で効果が見られた例の一つは30分前です。睡眠の質が悪い中国の大学生の実験では、寝る30分前からスマホを使わない4週間で、寝つくまでの時間が平均約31分から約18分に縮みました。

寝る前にAIと話すのも、スマホと同じように眠りに影響する?

寝る前のAIとの会話に絞った研究は、まだほとんどありません。ただ、AIとのやりとりもスマホの画面を見ている時間なので、寝床での画面時間を減らす工夫はそのまま使えます。

つらい状態が2週間以上続くときや、日常生活に支障があるときは、医療機関や、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)などの相談窓口に相談できます。

出典

  1. Hjetland, G. J., Skogen, J. C., Hysing, M., Gradisar, M., & Sivertsen, B. (2025). How and when screens are used: comparing different screen activities and sleep in Norwegian university students. Frontiers in Psychiatry, 16, 1548273. https://doi.org/10.3389/fpsyt.2025.1548273
  2. He, J.-W., Tu, Z.-H., Xiao, L., Su, T., & Tang, Y.-X. (2020). Effect of restricting bedtime mobile phone use on sleep, arousal, mood, and working memory: A randomized pilot trial. PLoS ONE, 15(2), e0228756. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0228756
  3. Zhang, J., Wang, Z., Xu, W., Jiang, R., Zheng, W., Kang, W., Feng, M., Zhang, Y., & Lu, P. (2026). Bedtime electronic device use and sleep quality in Chinese young adults: a longitudinal study. BMC Public Health, 26, 601. https://doi.org/10.1186/s12889-025-26013-9