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寝る時間を削ってまでスマホを見てしまう(リベンジ夜更かし)。大学生は2晩に1晩以上、予定より遅く寝ていた

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わかっている度 ★★☆ 中研究4本を整理出典照合済み(2026-10-03)
ランプと時計、グラスが置かれた夜のベッドサイドテーブル
Photo: Brad Coy / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究と公的機関のデータ・指針をAIが調べて整理しました(商品の紹介や診断はしていません。出典は末尾)。

もう寝なきゃと思いながら、スマホを置けない。昼間は自分の時間がなかったから、夜くらいは好きに過ごしたい。そんな「リベンジ夜更かし」に心当たりがある人は少なくありません。研究では、これは意志の弱さだけでは説明できず、満たされなかった気持ちを夜に取り戻そうとする行動として見直され始めています。

3行でわかる

  1. 寮で暮らす大学生104人を2週間調べた研究では、予定より遅く寝た夜が全体の54%あり、遅く寝た夜は睡眠が約0.9時間短くなっていました。
  2. 遅く寝ても朝の起床時刻はほとんど変わらず、翌朝の気分と日中の眠気が悪くなっていました。休みの前の夜でも同じでした。
  3. 夜更かしの理由には、時間を忘れてしまう、自分の時間がほしい、一日のごほうび、気持ちを落ち着けたいなどがあり、理由に合わせた工夫が考えられています。

01結論から言うと

寝る時間を削ってスマホを見てしまうのは、よくあることです。ただ研究では、予定より遅く寝た夜は睡眠が約0.9時間短く、翌朝の気分も悪くなっていました。自分の夜更かしの理由を知ると、手の打ち方が決まります。

研究では、こうした行動を「就寝先延ばし」と呼びます。外の用事がないのに、寝ようと思っていた時刻より遅くまで起きていることです。

日中に自由な時間がなかった人が、夜に自分の時間を取り戻そうとする場合は「リベンジ夜更かし」とも呼ばれます。

翌朝つらくなるとわかっていても続いてしまうのは、その場の「楽しみたい」「ほっとしたい」気持ちのほうが、先の眠気より大きく感じられるからだと説明されています。

02研究とデータでわかっていること

予定より遅く寝ることは多くの人に起きており、その夜の睡眠が短くなり、翌朝の気分と眠気が悪くなっていました。大学生の研究18本のまとめでは、ストレスや落ち込みとの関連も見られました。

54%寮で暮らす大学生104人が、予定より遅く寝た夜の割合(2週間の記録、2026年発表)
約0.9時間予定より遅く寝た夜に短くなった睡眠(授業のある夜0.91時間・ない夜0.86時間)
18本・3万5,097人就寝先延ばしと心の状態の関係を調べた大学生の研究をまとめた数(2026年発表)

Kokら(2026年)[2]

寮で暮らす大学生104人に、2週間、腕に付ける機器で睡眠を記録してもらい、毎日の日記もつけてもらいました。予定より遅く寝た夜は全体の54%でした。遅く寝た夜は、授業のある夜で0.91時間、ない夜で0.86時間、睡眠が短くなっていました。起きる時刻が遅くならず、取り返せていなかったためです。翌朝の気分と日中の眠気も、遅くならなかった夜より悪くなっていました。

対象: 寮で暮らす大学生104人(2週間の記録) / 限界: 大学生だけの研究で、働く大人にそのまま当てはまるかはわかりません。

Suh(2026年)[3]

上の研究を解説した論文です。この解説では、2週間のうちに一度でも予定より遅く寝た学生は99%で、遅く寝た翌日は日中の眠気が出るオッズが約2倍だったと紹介されています。また、この論文が紹介している先行研究では、夜更かしの理由は「あえて自分の時間を取り戻す(リベンジ夜更かし)」「夢中になって時間を忘れる」「寝床に入るのを戦略的に遅らせる」などに分けられ、主に大学生を対象にした著者らの研究では「気持ちを落ち着ける」「長い一日のごほうび」「人とつながりたい」が主な理由でした。

対象: 就寝先延ばしの研究を解説した論文 / 限界: 新しくデータを集めた研究ではなく、紹介されている研究の多くは大学生が対象です。

Kroeseら(2014年)[1]

就寝先延ばしという考え方を初めて示した研究です。オンラインで募った大人177人(平均37.9歳)を調べたところ、就寝を先延ばしにしやすい人ほど、睡眠時間が短く、日中の疲れが強く、「寝足りない」と感じる日が多い傾向がありました。この関連は、自分をコントロールする力の個人差を考慮しても見られました。

対象: オンライン調査に参加した大人177人 / 限界: 1回だけのアンケートで、先延ばしが睡眠不足の原因かどうかは確かめられていません。

Azeemら(2026年)[4]

大学生を対象にした研究18本(合計3万5,097人)をまとめたところ、就寝先延ばしは、ストレス、落ち込み、不安のいずれとも関連していました(強さは弱めから中くらい)。もっとも関連が強かったのはストレスでした。

対象: 大学生を対象にした18本の研究 / 限界: 8割以上が1回の調査の研究で、ストレスが先か夜更かしが先かはわかりません。

03まだわかっていないこと

リベンジ夜更かしを減らす方法が、働く大人でどのくらい効くかは、まだ確かめられていません。研究の多くは大学生が対象です。

  • 働く大人や子育て中の人など、日中に自由な時間が少ない人を対象にした研究はまだ少ないです。
  • 夜更かしの理由ごとに、どの工夫が効くかを比べた研究はほとんどありません。
  • スマホのどんな使い方(動画、SNS、AIとの会話など)が特に先延ばしにつながりやすいかも、はっきりしていません。

04今日からできるセルフケア

寝る時刻を先に決めておく、夢中になる前に区切りの合図を入れる、夜にしたいことを夕方に少し前倒しする、の3つです。どれもお金をかけずに今夜から試せます。

1

寝る時刻を、夕方のうちに決めておく

「今日は0時に寝る」と時刻を決め、メモや予定表に書きます。解説論文では、大学生は寝る時刻を計画していないことが多く、計画しても過ぎやすいと紹介されていました。決めておくと、過ぎたことに気づけます。

目安 毎日・1分

2

寝る30分前にアラームを鳴らす

理由の一つ「夢中になって時間を忘れる」に対しては、自分の外から区切りを入れるのが手軽です。アラームが鳴ったら、スマホを充電器に置いて歯みがきなど寝る準備に移ります。

目安 毎日・30分前

3

夜にしたいことを、夕方に少し前倒しする

「自分の時間がほしい」「一日のごほうび」が理由なら、その時間を寝る前だけに置かないようにします。帰り道や夕食後に、好きな動画や趣味の時間を10分だけ入れてみます。

目安 1日10分から

4

朝の寝坊で取り返そうとしない

研究では、遅く寝ても起きる時刻はほとんど遅くならず、睡眠が短くなっていました。翌朝に取り返す前提で夜更かしを許すより、寝る時刻のほうを守るほうが現実的です。

目安 週の半分から

05よくある質問

リベンジ夜更かしは意志が弱いから?

意志の弱さだけでは説明できないと考えられるようになっています。主に大学生を調べた研究では、気持ちを落ち着けたい、一日のごほうびがほしい、人とつながりたいといった理由が多く、満たされなかった気持ちを夜に取り戻そうとする面があります。

夜更かししても、休みの日に寝だめすれば大丈夫?

大学生104人の研究では、休みの前の夜でも起きる時刻はほとんど遅くならず、予定より遅く寝た夜は睡眠が0.86時間短くなっていました。寝だめで取り返すのは思ったより難しいようです。

寝る前のスマホをやめられないときは、どうすればいい?

いきなりやめるより、寝る30分前にアラームを鳴らして、スマホを手の届かない場所で充電するなど、区切りを外から入れる方法があります。夜にしたいことを夕方に少し前倒しするのも一つです。

夜更かしすると、翌日の気分も悪くなる?

大学生104人の研究では、予定より遅く寝た翌朝は、気分と日中の眠気が悪くなっていました。大学生の研究18本のまとめでも、就寝先延ばしはストレスや落ち込みと関連していました。

つらい状態が2週間以上続くときや、日常生活に支障があるときは、医療機関や、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)などの相談窓口に相談できます。

出典

  1. Kroese FM, De Ridder DTD, Evers C, Adriaanse MA (2014). Bedtime procrastination: introducing a new area of procrastination. Frontiers in Psychology, 5, 611. https://doi.org/10.3389/fpsyg.2014.00611
  2. Kok VJ, Chua S, Yabuki H, Rukmini AV, Sreenivasulu B, Gooley JJ (2026). Going to bed later than intended is associated with shorter sleep and poorer next-day mood and sleepiness in residential college students. Sleep, 49(5), zsaf414. https://doi.org/10.1093/sleep/zsaf414
  3. Suh S (2026). Why we postpone sleep: bedtime procrastination beyond self-control failure. Sleep, 49(5), zsag061. https://doi.org/10.1093/sleep/zsag061
  4. Azeem O, Sulaiman F, Haidong Z (2026). Bedtime procrastination and psychological distress in university students: a systematic review and meta-analysis of their association. Frontiers in Psychology, 17, 1767938. https://doi.org/10.3389/fpsyg.2026.1767938