人とのつながり

孤独を感じるのは、自分だけ?148か国の調査では、前の日の多くの時間に孤独を感じた人が5人に1人を超えていた

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わかっている度 ★★☆ 中研究3本・公的指針0件を整理出典照合済み(2026-10-14)
秋の公園のベンチ
Photo: Onderwijsgek / CC BY-SA 2.5 nl / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究と公的機関のデータ・指針をAIが調べて整理しました(商品の紹介や診断はしていません。出典は末尾)。

チャットやSNSでいつでも誰かとつながれるのに、ふと孤独を感じる。周りはみんな楽しそうに見えて、こんな気持ちになるのは自分だけではないかと思ってしまう。研究と世界規模の調査を見ると、孤独はかなり多くの人が感じている、ありふれた気持ちであることがわかります。

3行でわかる

  1. 148か国の15歳以上21万8,048人の調査(2023〜2024年)では、前の日の多くの時間に孤独を感じた人が21.3%で、5人に1人を超えていました。
  2. 孤独は年を取った人だけのものではありません。237の国と地域の16〜99歳4万6,054人の調査では、若い人ほど孤独を感じる頻度が高い傾向がありました。
  3. 孤独は「ほしいつながり」と「今のつながり」のずれから生まれる気持ちとされています。自分だけと思い込まず、何が足りないかを見ることが手がかりになります。

01 結論から言うと孤独を感じるのは、自分だけ?

自分だけではありません。148か国の調査では、前の日の多くの時間に孤独を感じた人が5人に1人を超えていました。孤独は、年齢や国を問わず多くの人が感じている気持ちです。

研究では、孤独は「ほしい人間関係」と「実際の人間関係」のあいだにずれがあるときに生まれる、つらい主観的な気持ちと定義されています。人と会う回数が少ない「社会的な孤立」とは似ていますが、別のものとして扱われています。

つまり、人に囲まれていても孤独を感じることはありますし、一人で過ごす時間が多くても孤独を感じない人もいます。チャットやSNSでつながっている人の数と、孤独を感じるかどうかは、必ずしも一致しません。

SNSでは楽しそうな場面が目に入りやすいので、自分だけが孤独に思えるかもしれません。けれども、世界の調査の数字を見ると、孤独はめずらしい気持ちではないことがわかります。

02 研究とデータでわかっていること孤独を感じている人は、どのくらいいる?

世界148か国の調査では、前の日の多くの時間に孤独を感じた人は21.3%でした。若い人も孤独を感じやすく、孤独を感じている人は心配やストレスも感じやすい傾向がありました。

21.3%前の日の多くの時間に孤独を感じた人(148か国の15歳以上21万8,048人、2023〜2024年)
18.6%同じ調査のアジアで、前の日に孤独を感じた人の割合
4万6,054人年齢と孤独の関係を調べた16〜99歳の参加者(237の国と地域、2018年)

LeblangとWesselbaum(2026年)[1]

ギャラップ世界世論調査の2023〜2024年のデータで、148か国の15歳以上21万8,048人の回答を分析しました。「昨日、一日の多くの時間に孤独を感じたか」に「はい」と答えた人は21.3%でした。地域別ではアジア18.6%、ヨーロッパ16.2%、サハラ以南のアフリカ30%で、高所得国では15.7%でした。孤独を感じた人は、そうでない人より心配を感じた割合が24.6ポイント、ストレスを感じた割合が23ポイント高くなっていました。年齢では、50歳ごろまでは年齢とともに孤独が増え、50歳以降は下がる形でした。

対象: 148か国の15歳以上21万8,048人 / 限界: 「昨日」の1問だけで測っているため、長く続く孤独より、その日の気分を反映している可能性があります。1時点の調査で、原因はわかりません。

Barretoら(2021年)[2]

BBCの呼びかけに応じた237の国と地域の16〜99歳4万6,054人の回答を分析しました。若い人ほど孤独を感じる頻度が高く、次に中年、高齢者の順でした。また、男性は女性より、個人を重んじる文化の国の人はそうでない国の人より、孤独を感じる頻度がやや高い傾向がありました。

対象: 237の国と地域の16〜99歳4万6,054人(2018年2〜5月) / 限界: 自分から参加した人の回答で、各国の人口を代表する集団ではありません。著者らも、孤独について話したい人が集まった可能性を指摘しています。

Surkalimら(2022年)[3]

2000〜2019年の、国を代表する調査をまとめた研究です。113の国や地域について、一時的なものではない孤独(いつも・よく感じる、または程度が中くらい以上)の割合を整理しました。12〜17歳の割合はWHOの地域によって9.2%〜14.4%でした。大人はヨーロッパのデータだけでまとめられ、北欧で最も低く、東欧で最も高い傾向がありました。18〜29歳では2.9%〜7.5%、60歳以上では5.2%〜21.3%と、地域によって大きな差がありました。

対象: 57件の研究、113の国や地域 / 限界: 測り方が研究ごとに違い、大人のデータはヨーロッパにかたよっています。アジアの大人の数字はまとめられていません。

03 まだわかっていないこと孤独を感じる人は、昔より増えている?

まだはっきりしません。113の国や地域の研究のまとめでは、孤独の割合が時代とともにどう変わったかを判断するには、データが足りないとされています。

  • 孤独の割合が時代とともに増えているかどうかは、データが足りず判断できていません。
  • 年齢との関係は調査によって形が違います。148か国の調査では50歳ごろまで増えてから下がり、BBCの調査では若い人ほど高い結果でした。測り方や参加者の違いが影響していると考えられます。
  • 日本を含むアジアの大人について、同じ測り方で国どうしを比べたデータはまだ少ない状態です。
  • AIやチャットで人とやりとりする時間が、孤独を増やすのか減らすのかは、ここで扱った研究では調べられていません。

04 今日からできるセルフケア孤独を感じたら、まず何をすればいい?

「自分だけ」という思い込みを数字で置き換え、ほしいつながりと今のつながりのずれを書き出してみます。そのうえで、小さなやりとりを一つ増やすことから始められます。

1

「5人に1人」を思い出す

孤独を感じたとき、「前の日に孤独を感じた人は世界で5人に1人以上いた」という数字を思い出します。自分だけがおかしいわけではないと知ることが、自分を責めずに次の一歩を考える手がかりになります。

目安 1分

2

ほしいつながりを1行書く

孤独は、ほしい関係と今の関係のずれから生まれるとされています。「雑談できる相手がほしい」「本音を話せる人がほしい」など、足りないものを1行で書くと、何をすればよいかが見えやすくなります。

目安 3分

3

小さなやりとりを一つ増やす

店員さんへのひとことや、昔の友達への短い連絡など、負担の小さいやりとりから始めます。具体的な方法はゆるいつながりの研究や昔の友達に連絡する研究の記事で紹介しています。

目安 1日1回・1分

05よくある質問

人と一緒にいても孤独を感じるのはおかしい?

おかしくありません。研究では、孤独はほしい関係と実際の関係のずれから生まれる気持ちと定義され、人と会う回数の少なさ(社会的な孤立)とは別のものとして扱われています。人に囲まれていても、話したいことを話せる相手がいないと孤独を感じることがあります。

孤独を感じるのは高齢の人が多い?

高齢の人だけのものではありません。16〜99歳4万6,054人の調査では、若い人ほど孤独を感じる頻度が高い傾向がありました。148か国の調査でも、50歳ごろまでは年齢とともに孤独が増えていました。

孤独を感じると、ほかの気持ちにも影響する?

148か国の調査では、前の日に孤独を感じた人は、そうでない人より心配やストレスを感じた割合が高くなっていました。ただし1時点の調査なので、孤独が原因かどうかはわかりません。

つらい状態が2週間以上続くときや、日常生活に支障があるときは、医療機関や、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)などの相談窓口に相談できます。

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出典

  1. Leblang D, Wesselbaum D (2026). Loneliness around the world: patterns, predictors, and well-being implications. European Journal of Epidemiology, 41(8), 1005-1017. https://doi.org/10.1007/s10654-026-01424-z
  2. Barreto M, Victor C, Hammond C, Eccles A, Richins MT, Qualter P (2021). Loneliness around the world: Age, gender, and cultural differences in loneliness. Personality and Individual Differences, 169, 110066. https://doi.org/10.1016/j.paid.2020.110066
  3. Surkalim DL, Luo M, Eres R, Gebel K, van Buskirk J, Bauman A, Ding D (2022). The prevalence of loneliness across 113 countries: systematic review and meta-analysis. BMJ, 376, e067068. https://doi.org/10.1136/bmj-2021-067068