人とのつながり

在宅勤務で雑談がなくなって孤独。日本の13,468人の調査でわかった、孤独と関わる「支え」

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わかっている度 ★★☆ 中研究3本・公的指針0件を整理
Smith Orr Homestead, Orrville, United States
Photo: Nathan Fertig nathanfertig / CC0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究と公的機関のデータ・指針をAIが調べて整理しました(商品の紹介や診断はしていません。出典は末尾)。

在宅勤務になって通勤は楽になった。でも、ちょっとした雑談がなくなり、一日誰とも話さない日もある。そんな寂しさを感じる人は少なくありません。研究では、在宅で働く日が多いほど孤独が強い関連が見られた一方、孤独ともっと強く関わっていたのは、同僚や上司からの支えでした。

3行でわかる

  1. 日本の在宅勤務の人では、週4日以上の在宅は、週1日より孤独を感じる見込みが高い関連がありました。
  2. それ以上に、同僚の支えが少ないと感じる人は、孤独を感じる見込みが約4倍でした。
  3. イギリスの調査では、SNSで見るだけでなく自分から発信する人ほど、在宅勤務の孤独が強まりにくい関連がありました。

01結論から言うと

在宅勤務の孤独は、在宅の日数だけで決まるわけではありません。研究では、同僚や上司からの支えがあると感じられるかどうかが、孤独と強く関連していました。

研究でいう孤独は、一人でいることそのものではありません。人との関わりについて「こうありたい」と「実際」の間に差があると感じる、つらい気持ちのことです。

職場では、仕事の話のついでの雑談や、すれ違いざまのひと言が、知らないうちに人とのつながりを支えています。在宅勤務ではこうした偶然の会話が減るため、意識しないとつながりが細くなりやすいと考えられます。

02研究とデータでわかっていること

在宅で働く日が多いほど孤独が強い関連は、日本とイギリスの調査で見られました。ただ、日本の調査では、同僚の支えが少ないことの方が孤独とずっと強く関連していました。

13,468人孤独と在宅勤務、職場の支えの関係を調べた、日本のデスクワーカー(2020年12月の調査)
約4倍在宅勤務の人で、同僚の支えが少ないと感じる人が、多いと感じる人に比べて孤独を感じる見込み(オッズ)
49件働く人の孤独を調べた研究をまとめた数(23か国・14,271人、2000〜2023年の論文)

Miyakeら(2022)[1]

在宅勤務をしている人の中で、週4日以上在宅の人は、週1日の人に比べて、孤独を感じる見込み(オッズ)が1.60倍でした。さらに、同僚の支えが少ないと感じる人は、多いと感じる人に比べて4.06倍、上司の支えが少ない人は2.49倍でした。在宅勤務をしていない人でも、支えと孤独の関連は同じように見られました。

対象: 日本でデスクワークをする13,468人(うち在宅勤務4,052人)。2020年12月のインターネット調査 / 限界: 1回だけの調査で、孤独は「孤独を感じるか」の1問で尋ねています。新型コロナの流行中の結果です。

Chenら(2026)[2]

同じ人を2回調べた調査で、在宅で働く頻度が増えた人ほど、孤独感が強くなる関連がありました。ただし、SNSで投稿やコメントなど自分から発信することが多い人では、この関連が弱まっていました。見るだけの使い方では、そうした違いは見られませんでした。

対象: イギリスの家庭調査に参加した働く人7,601人(2021〜2024年に2回) / 限界: 2回分の調査だけで長い期間の変化はわからず、SNSの使い方は1問ずつで尋ねています。

Bryanら(2023)[3]

49件の研究をまとめると、職場で孤独を感じている人ほど、仕事の満足度が低く、上司との関係がよくなく、燃え尽きた感覚が強い関連がありました。在宅勤務の人からは、会議のときしか話さず、雑談がなくなったという声も報告されていました。

対象: 23か国の働く人14,271人を対象にした49件の研究 / 限界: ほとんどが1回だけの調査で、孤独が原因なのか結果なのかはわかっていません。

つまり、在宅勤務そのものより、「困ったときに頼れる」「気にかけてもらえている」と感じられる関係があるかどうかが、孤独と関わっている可能性があります。

03まだわかっていないこと

在宅勤務の孤独を減らす方法を、実際に試して確かめた研究はまだ少ないのが現状です。新型コロナの流行が終わったあとの、日本での状況もよくわかっていません。

  • 雑談の時間を作るなどの工夫で、在宅勤務の孤独が実際に減るか
  • 新型コロナの流行が落ち着いたあとの、日本の在宅勤務と孤独の関係
  • AIのチャットを話し相手にすることが、在宅勤務の孤独にどう影響するか
  • 在宅と出社を組み合わせる場合の、ちょうどよい日数

04今日からできるセルフケア

同僚とのつながりを、小さく意識して作る工夫です。研究で関連が見られた「支え」と「自分から発信すること」を手がかりに、お金をかけずにできることを選びました。

1

仕事の連絡に、ひと言だけ雑談を添える

チャットで用件を送るとき、「今日は寒いですね」「先日はありがとうございました」など、ひと言を添えます。見るだけでなく、自分から発信する関わり方です。

目安 1日1回・30秒

2

困ったことを一つ、同僚に相談してみる

小さなことでも、同僚に聞いてみます。相談すること、されることが、支えを感じられる関係の入り口になります。

目安 週1回・5分

3

出社の日や会う日に、話す時間を少し残す

出社や対面の日は、予定を詰めすぎず、昼食や移動の時間を同僚と過ごす余白を作ります。在宅の日が多い週ほど意識します。

目安 出社日に15分

05よくある質問

在宅勤務で孤独を感じるのは、自分が弱いから?

そうではありません。日本のデスクワーカーの調査では、在宅勤務の人の孤独には、同僚や上司の支えが少ないことが強く関連していました。孤独は、働く環境やつながりの量と関わる自然な気持ちです。

在宅勤務を減らせば、孤独は解消する?

必ずしもそうとは言えません。日本の調査では、在宅勤務をしていない人でも、同僚の支えが少ない人ほど孤独を感じる関連がありました。出社の日数より、支えを感じられる関係があるかどうかが大切だと考えられます。

SNSを使うと孤独はまぎれる?

使い方によって違う可能性があります。イギリスの働く人7,601人の調査では、投稿やコメントなど自分から発信する使い方では在宅勤務の孤独が強まりにくく、見るだけの使い方ではその違いは見られませんでした。

つらい状態が2週間以上続くときや、日常生活に支障があるときは、医療機関や、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)などの相談窓口に相談できます。

出典

  1. Miyake, F., Odgerel, C.-O., Hino, A., Ikegami, K., Nagata, T., Tateishi, S., Tsuji, M., Matsuda, S., & Ishimaru, T. (2022). Job stress and loneliness among desk workers during the COVID-19 pandemic in Japan: focus on remote working. Environmental Health and Preventive Medicine, 27, 33. https://doi.org/10.1265/ehpm.22-00107
  2. Chen, D., Wang, Q., & Yan, Y. (2026). Remote work frequency and loneliness among United Kingdom employees: the moderating role of active and passive social media use. Frontiers in Psychology, 17, 1930871. https://doi.org/10.3389/fpsyg.2026.1930871
  3. Bryan, B. T., Andrews, G., Thompson, K. N., Qualter, P., Matthews, T., & Arseneault, L. (2023). Loneliness in the workplace: a mixed-method systematic review and meta-analysis. Occupational Medicine, 73(9), 557-567. https://doi.org/10.1093/occmed/kqad138