AIとの付き合い方

AIが怖くて、使う気になれない。使い慣れれば怖さは消える?トルコの成人1,151人の調査では、AIを使う人のほうが不安はやや高く、14週間AIを使った授業でも不安は変わらなかった

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わかっている度 ★☆☆ 低研究3本・公的指針0件を整理
朝日が差す静かな湖と木々
Photo: U.S. Fish and Wildlife Service - Midwest Region / Public domain / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究と公的機関のデータ・指針をAIが調べて整理しました(商品の紹介や診断はしていません。出典は末尾)。

周りはAIを使い始めているのに、自分はなんとなく怖くて開く気になれない。「使えば慣れるよ」と言われても、その一歩が重く感じます。研究では、AIを使っている人のほうが不安がやや高い調査や、14週間使い続けても不安が変わらなかった授業の報告がありました。怖さが消えるのを待たなくても、怖さと使い方は分けて考えられます。

3行でわかる

  1. トルコの成人1,151人の調査では、AIを使っている558人のほうが、使っていない人より、AIへの不安がやや高かった(5段階で平均3.82と3.60)。
  2. トルコの教員志望の学生34人が14週間、授業でAIを使うと、AIへの見方や受け入れはよくなったが、不安ははっきり変わらなかった。
  3. 中国の大学教員350人の調査では、「AIを使える」という感覚が強い人ほど不安が低い傾向があった。それでも、使えると感じながら不安も抱く人が多かった。

01 結論から言うとAIが怖いのは、慣れていないから?

慣れだけでは説明できません。AIを使っている人のほうが不安がやや高い調査もあり、使い続けても不安が残ることがあります。怖さは、操作の慣れとは別の心配と結びついていました。

トルコの調査で、AIへの不安と強く結びついていたのは「AIが社会に与える影響が見過ごされている」という心配と、「AIがひそかに監視に使われている」という疑いでした。仕事を奪われる不安も、少し結びついていました。

つまり、「AIが怖い」の中身は人によって違います。操作がわからない怖さもあれば、社会や仕事への心配もあります。使い慣れることで和らぐのは、そのうちの一部だけかもしれません。

02 研究とデータでわかっていること使い慣れると、AIへの不安は下がった?

はっきり下がったという結果は、今回調べた研究にはありませんでした。14週間AIを使った授業では、AIへの見方や受け入れはよくなりましたが、不安は変わりませんでした。

3.82と3.60AIへの不安の平均(5段階)。AIを使っている人と使っていない人(トルコの18歳以上1,151人。2025年発表)
3.69→3.7414週間AIを使った授業の前と後の、AIへの不安の平均(5段階。トルコの教員志望の学生34人。2025年発表)
4.35AIへの不安の平均(7段階で4が「どちらでもない」。中国の大学教員350人。2026年発表)

Uğur・Dursun / トルコ・サカリヤ大学(2025年)[1]

18歳以上の1,151人に、ネットと紙でAIへの不安を尋ねた。48.5%(558人)がAIを使っていた。AIを使っている人の全般的な不安は平均3.82で、使っていない人の3.60よりやや高かった。

年齢や性別などをそろえて分析すると、AIを使っているかどうか自体は、不安とはっきり結びついていなかった。不安と強く結びついていたのは、社会への影響が見過ごされているという心配と、ひそかな監視への疑いだった。技術を使いこなせる自信や、AIについて学びたい気持ちが強い人ほど、不安は低かった。

対象: トルコの18歳以上1,151人 / 限界: 一度きりの調査で、どちらが原因かはわからないと研究者自身が書いている。

Sat / トルコ・クルッカレ大学(2025年)[2]

教員志望の4年生34人が、14週間の授業で、研究計画の文章を書いて直す作業にAIを使った。授業の前と後で、AIへの見方は5段階で平均3.36から3.83へ、受け入れは3.51から3.96へよくなった。一方、AIへの不安は3.69から3.74で、はっきりした変化はなかった。

対象: トルコの1つの大学の教員志望の学生34人 / 限界: 比べる組がなく、1つの授業だけの結果。研究者は、仕事の安定や倫理などの深い心配は、1回の14週間の授業では和らぎにくいのではないかと考えている。

Wu・Wee / 中国・内江師範学院ほか(2026年)[3]

中国の1つの大学の教員350人では、7段階で「AIを使える」という感覚が平均4.48、AIへの不安が4.35で、どちらも「どちらでもない」の4より高かった。使える感覚が強い人ほど、不安は低い傾向があった(相関の強さはマイナス0.59)。

不安の中では、AIを学ぶことへの不安と、社会への影響への不安が高かった。設定など技術面の不安は、「どちらでもない」と差がなかった。研究者は、教員たちが「使えると感じながら、同時に不安も抱いている」と述べている。

対象: 中国の大学教員350人 / 限界: 一度きりの調査で、自信が不安を下げるのか、不安が少ない人が自信を持ちやすいのかはわからない。

03 まだわかっていないことどうすればAIへの怖さは和らぐ?

まだはっきりわかっていません。自信や学ぶ気持ちと不安の低さの結びつきは、調査で見えた関連です。自信を育てる練習で不安が下がるかを確かめた研究は、今回の調査では見当たりませんでした。

  • 研究はトルコと中国のもので、日本の働く大人で同じかはわからない。
  • 14週間の授業の研究は34人と小さく、比べる組もない。もっと長く使えば変わるかもわからない。
  • 使っている人の不安がやや高い理由はわからない。使うことで心配に気づくのか、心配な人ほど使っているのかは、区別できていない。
  • AIへの不安が、気分や眠りなど心の健康にどのくらい影響するかも調べられていない。

04 今日からできるセルフケアAIが怖いとき、どう付き合えばいい?

怖さが消えるのを待たずに、まず何が怖いのかを書き分けます。使うかどうかは用途ごとに決め、使うなら失敗しても困らない小さな用事から試します。

1

何が怖いのかを書き分ける

「仕事を奪われる」「見張られている気がする」「間違いを信じそう」「操作がわからない」など、怖さを1行ずつ書きます。研究では、怖さの種類によって不安との結びつき方が違っていました。

目安 5分

2

使うかどうかは、用途ごとに決める

「調べものには使わない」「文の言い換えだけ使う」のように、用途ごとに決めます。使わないと決めた用途があってもかまいません。名前や住所など、知られたくない情報は入れないと決めておきます。

目安 1つの用途に1分

3

試すなら、失敗しても困らない小さな用事から

献立のアイデアや、メールの言い換えなど、間違っても困らない用事で試し、答えは自分で確かめます。怖さが少し残っていても、使い方は選べます。

目安 1回5分、週に2〜3回

AIの間違いで怖くなったときは信頼が戻るまでの研究を、追いつけない焦りがあるときはAIについていけない焦りの記事を、仕事を奪われる不安が強いときは仕事の不安との付き合い方を、ニュースを追うのに疲れたときは情報の減らし方を参考にしてください。

05よくある質問

AIが怖いと感じるのはおかしい?

おかしくありません。中国の大学教員350人の調査では、AIへの不安の平均が7段階で4.35と、「どちらでもない」の4より高くなっていました。同じ人たちは「AIを使える」という感覚も4.48と高く、使えると感じながら不安も抱いている人が多いことがわかります。

AIを使えば、そのうち怖くなくなる?

そうなるとは限りません。トルコの教員志望の学生34人が14週間、授業でAIを使った研究では、AIへの見方や受け入れはよくなりましたが、不安ははっきり変わりませんでした。トルコの成人1,151人の調査でも、AIを使っている人のほうが不安はやや高めでした。

AIを使わないと、まずいの?

研究からは言えません。今回の研究は、AIを使うべきかどうかではなく、不安がどんな心配と結びついているかを調べたものです。使うかどうかは、用途や職場の決まりに合わせて決めてかまいません。

つらい状態が2週間以上続くときや、日常生活に支障があるときは、医療機関や、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)などの相談窓口に相談できます。

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出典

  1. Uğur, N. G., & Dursun, F. (2025). The social anatomy of AI anxiety: gender, generations, and technological exposure. Frontiers in Psychiatry, 16, 1641546. https://doi.org/10.3389/fpsyt.2025.1641546
  2. Sat, M. (2025). The impact of AI integration in project preparation in education course on pre-service teachers’ innovativeness, AI anxiety, attitudes, and acceptance. BMC Psychology, 13, 1297. https://doi.org/10.1186/s40359-025-03647-3
  3. Wu, H., & Wee, E. H. (2026). AI self-efficacy and anxiety among university teachers. Scientific Reports, 16, 23881. https://doi.org/10.1038/s41598-026-59141-2