人とのつながり

大人になってから友達ができない。米国の研究では、気軽な友達になるまでに一緒に過ごした時間は40〜60時間ほどだった

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わかっている度 ★★☆ 中研究3本・公的調査1件を整理出典照合済み(2026-10-10)
Chairs and a table at a café in the Kampenhof bus terminal in Uddevalla, Sweden.
Photo: W.carter / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究と公的機関のデータ・指針をAIが調べて整理しました(商品の紹介や診断はしていません。出典は末尾)。

学生のころは自然に友達ができたのに、大人になってからは知り合いが増えても友達にはならない。SNSでつながっている人は多いのに、ふと孤独を感じる。そんな人は少なくありません。研究では、友達になるまでには思った以上に長い時間を一緒に過ごしていました。友達ができないのは、性格や魅力の問題とは限りません。

3行でわかる

  1. 米国の研究では、気軽な友達になるまでに40〜60時間、友達まで80〜100時間、親しい友達には200時間以上を一緒に過ごしていました。
  2. 仕事や授業で一緒にいる時間の割合が高いほど親しさは低く、遊びやくつろぐ時間の割合が高いほど親しさは高い関連がありました。
  3. SNSの利用と孤独感には関連がありましたが、どちらが原因かははっきりしていません。日本の調査では、会う頻度とSNSでのやりとりの頻度の両方が孤独感と関わっていました。

01 結論から言うと大人になると友達ができないのはなぜ?

友達になるには、まとまった時間を一緒に過ごす必要があるからと考えられます。米国の研究では、気軽な友達になるまでに40〜60時間ほどを一緒に過ごしていました。自由な時間が限られる大人には、この時間を作ること自体が難しいのです。

学校では、同じ教室で毎日何時間も過ごします。知らないうちに、友達になるための時間が積み上がっていました。

大人になると、仕事と家庭で一日の大半が埋まります。新しく知り合った人と、何十時間も一緒にいる機会はほとんどありません。

SNSでつながる人の数は、時間をかけずに増やせます。けれど、つながりの数が増えることと、親しい友達ができることは別のことです。

02 研究とデータでわかっていること友達になるには、何時間一緒に過ごす必要がある?

米国の研究では、気軽な友達まで40〜60時間、友達まで80〜100時間、親しい友達には200時間以上を一緒に過ごしていました。時間の長さだけでなく、何をして過ごすかも親しさと関わっていました。

40〜60時間気軽な友達になるまでに一緒に過ごした時間の目安。米国の大人355人と大学1年生112人の研究(2018年公開)
200時間以上友達から親しい友達になるのに要ると見積もられた時間(同じ研究)

Hall(2019年)・研究1[1]

過去6か月以内に引っ越した米国の大人355人が、引っ越し後に知り合った1人と過ごした時間と、その人との関係を答えました。一緒に過ごした時間が長いほど親しい関係でした。友達と呼ぶ見込みが50%を超えたのは、気軽な友達で約94時間、友達で約164時間、親しい友達で約219時間でした。一緒にいた時間のうち仕事の割合が高いほど親しさは低く、くつろいで過ごす、テレビや映画・ゲームを一緒に楽しむ時間の割合が高いほど親しさは高い関連がありました。

対象: 米国の大人355人(平均32.9歳) / 限界: 振り返って時間を見積もる方法で、著者は関係が深まった後の時間も足されて数字が大きめに出ている可能性を挙げています。

Hall(2019年)・研究2[1]

米国中西部の大学に入学した1年生112人が、新しく知り合った2人と過ごした時間を9週間で3回答えました。出会って約3週間の時点で、友達と呼ぶ見込みが50%を超えたのは、気軽な友達で43時間、友達で57時間、親しい友達で119時間でした。近況を伝え合う、冗談を言い合うといった会話は、一緒にいた時間とは別に親しさが増すことと関連していました。当たりさわりのない世間話が増えると、6〜9週目にかけて親しさは下がっていました。

対象: 米国の大学1年生112人 / 限界: 1つの大学の学生で、大人の生活にそのまま当てはまるとは限りません。

著者は2つの研究と過去の研究をあわせて、気軽な友達まで40〜60時間、友達まで80〜100時間、親しい友達には200時間以上が必要だろうとまとめています[1]。

ネットのつながりと孤独については、次のことがわかっています。

Songら(2014年)[2]

SNSの利用と孤独感を調べた18の研究結果(合計8,798人)をまとめると、SNSをよく使う人ほど孤独感が強いという関連がありました。どちらが原因かについては、著者の要点では「孤独な人がSNSをよく使う」側を支持するとされていますが、要旨には逆向きとも読める記述があり、はっきりしません。

対象: 1つの大手SNSの利用を調べた研究が集められました / 限界: 一時点の調査が中心のまとめで、原因と結果は確かめられません。

Huntら(2018年)[3]

米国の大学生143人を2つに分け、片方は3つのSNSをそれぞれ1日10分までに減らし、もう片方はふだんどおり使いました。3週間後、減らしたグループは、ふだんどおりのグループと比べて孤独感と落ち込みが下がっていました。

対象: 米国の1つの大学の学生143人 / 限界: 3週間の小さな実験で、大人の働く人で同じ結果が出るかはわかりません。

内閣府(2026年公表)[4]

全国の16歳以上1万1,873人の回答では、同居していない家族や友人と「直接会って話す」ことも「SNSやメールでやりとりする」ことも、頻度が「月1回未満」「全くない」人で、孤独感が「しばしば・常にある」人の割合が高くなっていました。

対象: 日本の16歳以上(2025年12月調査) / 限界: 一時点の調査で、会わないから孤独なのか、孤独だから会わないのかは区別できません。

人とのつながりが体と心に与える影響の研究は、つながりは本当に大事かを整理した記事でまとめています。

03 まだわかっていないことネットのやりとりだけでも友達になれる?

まだはっきりしていません。友達になるまでの時間を測った研究は、米国の1本の論文の2つの調査が中心です。ネットだけのやりとりで同じように親しくなるか、日本の大人に同じ時間が当てはまるかは調べられていません。

  • Hallの研究では、ネットだけのやりとりの時間で友達になれるかは分けて調べられていません。
  • 数字は出会って数週間〜数か月の関係を調べたもので、月に数時間ずつゆっくり積み上げた場合に同じ時間で友達になれるかはわかりません。
  • SNSの利用と孤独感は、どちらが原因かがはっきりしていません。減らす実験は大学生を対象にした短いものです。
  • 日本の大人を対象に、友達になるまでの時間を測った研究は見当たりません。

04 今日からできるセルフケア大人が友達をつくる時間は、どう作ればいい?

同じ人と繰り返し会える場を1つ決め、仕事以外の時間を少しずつ積み上げるのが研究に沿ったやり方です。会ったら近況や冗談を交わし、SNSを見る時間は決めておきます。時間がかかるのは自分のせいではありません。

研究の目安の時間を、週に一緒に過ごせる時間で割ると次のようになります。単純な計算で、この期間で必ず友達になれるという意味ではありません。

Hall(2019年)の目安の時間を、週あたりの時間で割った単純計算(このメディアによる計算)。
週に一緒に過ごす時間気軽な友達(40〜60時間)友達(80〜100時間)
週1時間40〜60週80〜100週
週3時間約13〜20週約27〜33週
週10時間4〜6週8〜10週
1

同じ人と毎週会える場を1つ決める

趣味の集まりや地域の活動など、毎週同じ時間に同じ人がいる場を1つ選びます。1回きりの集まりを増やすより、同じ相手との時間が積み上がる場のほうが研究の考え方に合います。居場所の作り方は居場所になるグループの記事にまとめています。

目安 週1回・1〜3時間

2

職場の知り合いとは、仕事以外の時間を少し足す

仕事の時間の割合が高い関係ほど親しさは低い関連がありました。昼食や帰り道など、仕事の話をしない時間を少し一緒に過ごしてみます。

目安 週に1回・30分

3

会ったら近況と冗談を一言ずつ交わす

近況を伝え合う、冗談を言い合うといった会話は、時間とは別に親しさが増すことと関連していました。「最近どうしてた?」から始めてみます。昔の友達に連絡するときのコツは昔の友達に連絡する記事にあります。

目安 会うたびに1〜2分

4

SNSを見る時間は先に決めておく

大学生の実験では、3つのSNSをそれぞれ1日10分までにした人で孤独感が下がっていました。減らした時間の一部を、人と会う時間や連絡する時間に回します。比べて落ち込むときの減らし方はSNSの比べ疲れの記事にまとめています。

目安 1日合計30分まで・まず1週間

友達づくりは、数週間から数か月かかって当たり前のことです。すぐに親しくなれなくても、積み上げた時間は無駄になっていません。今日誰とも話していないと感じるときは、短い会話の記事も参考になります。

05よくある質問

大人になると友達ができにくいのはなぜ?

友達になるまでに、まとまった時間を一緒に過ごす必要があるからと考えられます。米国の研究では、気軽な友達になるまでに40〜60時間ほどを一緒に過ごしていました。仕事や家庭で自由な時間が限られる大人には、この時間を作ること自体が難しくなります。性格の問題とは限りません。

友達になるには、何時間一緒に過ごせばいい?

米国の研究の目安では、気軽な友達まで40〜60時間、友達まで80〜100時間、親しい友達には200時間以上でした。これは「友達と呼ぶ見込みが半分を超える」時間で、何時間で必ず友達になれるという意味ではありません。出会って数週間〜数か月の人を調べた結果です。

SNSでつながっている人が多いのに孤独なのはなぜ?

理由はまだはっきりしていません。18の研究結果をまとめた研究では、SNSをよく使う人ほど孤独感が強い関連がありました。ただ、孤独な人がSNSをよく使うのか、SNSが孤独を強めるのかは、その論文の中でも書き方が分かれています。

職場の人とは友達になりにくい?

米国の研究では、一緒に過ごした時間のうち仕事や授業の割合が高いほど、親しさは低い関連がありました。遊びやくつろぐ時間の割合が高いほど親しさは高くなっていました。職場で出会った人でも、仕事以外の時間を一緒に過ごすと変わる可能性があります。

つらい状態が2週間以上続くときや、日常生活に支障があるときは、医療機関や、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)などの相談窓口に相談できます。

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出典

  1. Hall JA (2019). How many hours does it take to make a friend? Journal of Social and Personal Relationships, 36(4), 1278-1296(2018年オンライン公開). https://doi.org/10.1177/0265407518761225
  2. Song H, Zmyslinski-Seelig A, Kim J, Drent A, Victor A, Omori K, Allen M (2014). Does Facebook make you lonely?: A meta analysis. Computers in Human Behavior, 36, 446-452. https://doi.org/10.1016/j.chb.2014.04.011
  3. Hunt MG, Marx R, Lipson C, Young J (2018). No More FOMO: Limiting Social Media Decreases Loneliness and Depression. Journal of Social and Clinical Psychology, 37(10), 751-768. https://doi.org/10.1521/jscp.2018.37.10.751
  4. 内閣府孤独・孤立対策推進室 (2026). 孤独・孤立の実態把握に関する全国調査(令和7年)調査結果の概要. https://www.cao.go.jp/kodoku_koritsu/torikumi/zenkokuchousa/r7/pdf/tyosakekka_gaiyo.pdf