AI疲れ・情報疲れ

SNSを眺めているだけなのに、どっと疲れるのはなぜ?中国の748人の調査では、人と比べる癖・見逃す不安・つきあいの多さの3つが、SNS疲れと結びついていた

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わかっている度 ★★☆ 中研究3本・公的指針0件を整理
木の机に置かれたコーヒーカップと水筒、スマートフォン
Photo: Teresachen616 / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究と公的機関のデータ・指針をAIが調べて整理しました(商品の紹介や診断はしていません。出典は末尾)。

投稿もしていないし、誰かと言い合ったわけでもない。ただ眺めていただけなのに、閉じたあとにどっと疲れている。そんな経験は珍しくありません。研究では、この「SNS疲れ」と結びついていたのは、眺める行為そのものより、眺めている間に心が引き受けている負担でした。

3行でわかる

  1. 中国の18〜35歳748人の調査では、人と比べる癖、見逃す不安、つきあいの多さの3つが、それぞれSNS疲れと関連していました。
  2. 仕事用のSNSを使う137人の調査では、見るだけの使い方と疲れの直接の関連ははっきりせず、連絡や申し込みの多さを通じて疲れとつながっていました。
  3. 中国の大学生862人を2か月追った研究では、見逃す不安と疲れはお互いを強め合う関係にありました。

01 結論から言うと見ているだけで疲れるのはなぜ?

眺めている間に、人と比べる、見逃しを気にする、つきあいに応えようとする、という3つの負担が心にかかるためと考えられています。どれも疲れの強さと関連していました。

研究では、SNSを使い続けるうちに出てくる、うんざりした感じや疲れを「SNS疲れ(ソーシャルメディア疲労)」と呼びます。手を動かしていなくても、頭の中では他人の暮らしと自分を比べたり、話題に乗り遅れないか気にしたり、誰に反応すべきか考えたりしています。

ここでいう「つきあいの多さ」は、つながっている人の数や、その人たちから届く情報や頼みごとが、自分が対応できる量を超えていると感じる状態です。研究では「社会的な過負荷」と呼ばれます。

02 研究とデータでわかっていることSNS疲れと結びついていたのは何?

中国の748人の調査では、人と比べる癖が最も強く、次に見逃す不安、つきあいの多さの順で疲れと関連していました。3つは同時に分析しても、それぞれ関連が残りました。

748人SNS疲れの調査に答えた中国の18〜35歳(2025年10〜12月に調査)
約7割同じ調査で、自分の使い方を「主に他人の投稿を眺める」と答えた人の割合(69%)
137人見るだけの使い方と疲れを調べた、仕事用のSNSの利用者(2026年発表)
862人見逃す不安と疲れを2か月の間をあけて2回調べた中国の大学生(2025年発表)

Liu ら / 安徽大学・天津大学ほか(2026)[1]

人と比べる癖(自分より上に見える人と比べやすい傾向)、見逃す不安、つきあいの多さの3つが強い人ほど、SNS疲れが強く、暮らしの満足感や幸福感が低めでした。疲れを通じた間接的なつながりも見られました。

3つを同時に分析したときの関連の強さ(標準化した係数)は、人と比べる癖が0.33、見逃す不安が0.28、つきあいの多さが0.18でした。年齢、性別、学歴、1日の利用時間を考えに入れたうえでの結果です。

対象: オンラインで集めた中国のSNS利用者748人(18〜35歳、女性68%、6割が1日4時間以上使用) / 限界: 1回だけの調査で、どちらが原因かはわかりません。SNSをよく使う人が集まりやすい集め方だったと著者たちが書いています。

Ozimek ら / ルール大学ボーフムほか(2026)[2]

仕事用のSNSで、投稿せずに眺めることが多い人ほど、連絡や会話の求めが多すぎると感じていました。一方、見るだけの使い方と疲れとの直接の関連は、統計的にはっきりしませんでした。

連絡が多すぎる感覚と、情報が多すぎる感覚は、どちらも疲れの強さと関連していました。見るだけの使い方から疲れへの間接的なつながりが確かめられたのは、連絡が多すぎる感覚を通る道だけでした。

対象: 仕事用のSNSの利用者137人(21〜62歳、平均32歳) / 限界: 1回だけの調査で人数も少なめです。ほかのSNSの使い方は測っていません。

Yao ら / 河南大学(2025)[3]

同じ大学生に2か月あけて2回答えてもらうと、1回目に見逃す不安が強い人は2回目の疲れが少し強く、1回目に疲れが強い人は2回目の見逃す不安が強めでした。

著者たちは、見逃す不安と疲れはお互いを強め合い、悪い循環になりうると考えています。1回目の疲れから2回目の不安へのつながり(係数0.16)は、逆向き(0.07)より大きめでした。

対象: 中国中部の4大学の学生862人(16〜24歳) / 限界: 2時点だけの調査で、間に何が起きたかは調べていません。

03 まだわかっていないこと眺める時間を減らせば、疲れは軽くなる?

まだわかっていません。整理した3つの研究はすべてアンケート調査で、使い方を変えたら疲れが減るかを試した実験ではありません。

  • 3つの負担が疲れの原因なのか、疲れているから比べたり不安になったりしやすいのかは、区別できていません。
  • 調査の多くは中国の若い世代です。年齢や国、使うSNSの種類が違っても同じかはわかっていません。
  • AIで作られた投稿やおすすめの表示が増えたことで、疲れ方が変わるかは調べられていません。
  • どの負担を減らすと最も楽になるかを比べた研究は、まだ見当たりません。

04 今日からできるセルフケアSNS疲れの正体は、どう確かめる?

疲れたと感じたら、比べた・見逃しが気になった・つきあいに追われた、のどれだったかを確かめるのが第一歩です。負担がわかると、全部やめなくても、そこだけ減らす工夫ができます。

1

閉じたあとに「どの疲れか」を1つ選ぶ

SNSを閉じたら、「比べた」「見逃しが気になった」「返事や反応に追われた」のどれが一番近いかを選んでメモします。数日続けると、自分の疲れの正体が見えてきます。

目安 1回10秒・3日続ける

2

比べやすい相手の投稿を、表示されにくくする

見るたびに自分と比べてしまう相手やテーマがあれば、ミュートや非表示の機能で目に入る回数を減らします。関係を切らずに、比べるきっかけだけを減らす方法です。

目安 5分・気づいたときに1件ずつ

3

返事をする時間を、1日の中で決めておく

連絡や申し込みにすぐ応えなくていい時間帯をつくり、返事は決めた時間にまとめます。見るだけのつもりでも、届く連絡の多さが疲れとつながっていたためです。

目安 1日1〜2回・各10分

新しい情報を見逃す不安と疲れの関係は新しいAIの情報を見逃したくなくて、追うほど疲れるのはなぜ?、眺めているときの比べ方はSNSを眺めているだけなのに、人と比べて落ち込むで整理しています。

05よくある質問

SNSは見るだけにしておけば、疲れにくいですか?

そうとは限りません。仕事用のSNSを使う137人の調査では、見るだけの使い方そのものと疲れとの直接の関連ははっきりしませんでしたが、見るだけの人でも連絡やつながりの申し込みが多すぎると感じている人ほど、疲れが強めでした。

SNS疲れは、使う時間が長いほど強くなりますか?

この記事で整理した中国の748人の調査では、1日の利用時間を考えに入れたうえでも、人と比べる癖や見逃す不安、つきあいの多さが疲れと関連していました。時間だけでなく、何に気持ちを使っているかも関わっている可能性があります。

SNSに疲れたら、やめたほうがいいですか?

やめるべきかどうかは、この記事の研究では調べられていません。わかっているのは、疲れと関連していた3つの負担があることです。全部やめる前に、どの負担が大きいかを確かめて、そこだけ減らす方法もあります。

つらい状態が2週間以上続くときや、日常生活に支障があるときは、医療機関や、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)などの相談窓口に相談できます。

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出典

  1. Liu, Y., Pang, H., & Zhao, Y. (2026). Unpacking the Social Media Happiness Paradox: How Social Media Stressors Undermine Subjective Well-Being Through Social Media Fatigue. Behavioral Sciences, 16(9), 1551. https://doi.org/10.3390/bs16091551
  2. Ozimek, P., Spannenkrebs, A. H., Bohl, E., Rohmann, E., Hoffmann, D., & Bierhoff, H. W. (2026). When Professional Networking Becomes Exhausting: Passive LinkedIn Use, Communication Overload, and Social Media Fatigue. Behavioral Sciences, 16(9), 1512. https://doi.org/10.3390/bs16091512
  3. Yao, X., Zhao, J., Chao, W., Gao, D., Wang, M., & Zhao, G. (2025). Relationship Between Fear of Missing Out and Social Media Fatigue: Cross-Lagged Panel Design. Journal of Medical Internet Research, 27, e75701. https://doi.org/10.2196/75701